景気・通商 / 2026.04.25 05:36

4年続く物価目標超え、日本経済は『低インフレ前提』を修正し始めた

家計、企業、日銀が低インフレ前提の行動をどこまで見直すかです。

3月の消費者物価は前年同月比1.8%上昇でした。2025年度平均は2.7%上昇となり、4年連続で日銀目標を上回りました。

物価の伸びは5カ月ぶりに拡大したと整理されています。背景として、エネルギー価格の下げ幅縮小、原油高、中東情勢が挙げられています。

ニュースの核心

核心は、物価上昇が4年連続で日銀目標を上回り、日本経済の意思決定が『一時的な値上がり対応』から『物価が高めに続く前提』へ移るかどうかの分岐に入ったことです。

長い目で見ると、この話の主役は国内秩序の層です。日本では長く低インフレが続き、賃金交渉、家計の節約行動、企業の価格設定、年金や福祉の設計まで『物価は大きく上がらない』前提で組み立てられてきました。その前提が揺らぐと、社会の負担配分そのものがゆっくり組み替わります。

次の展開

外需は鈍るが、内需が下支えする。エネルギー要因の押し上げが弱まり、価格転嫁も広がらなければ、今回の強さは一時的な上振れとして整理されやすくなります

企業計画と政策見通しが先に下振れる。エネルギー高が続き、企業の価格転嫁も続く一方で家計消費が大きく崩れなければ、日銀は物価の持続性を意識した姿勢を保ちやすくなります

外需と内需が同時に弱り、景気全体が失速する。物価は高いままでも家計負担が強まり、需要と企業計画が同時に鈍れば、インフレと景気減速が重なる難しい局面になりやすくなります

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図解と本文で見た流れを短く振り返ります。新しい論点を足すのではなく、構造を再確認するための補助です。