ドル高は米国外の金融条件を締める
広義ドル指数は118.73である。ドルが強い時、ドル建て債務を持つ企業や国は返済負担が重くなり、米国外の金融条件は締まりやすい。
ドル高だけなら外貨負債の問題だが、原油高が重なると輸入コストも上がる。ここで市場の負荷は二重になる。
原油高が重なると、輸入国の負担が増える
WTI原油は99.89ドルである。ドル高と原油高が同時に起きると、ドル建てで原油を買う国や企業は、為替と商品価格の両方で負担を受ける。
2枚のグラフでは、ドルと原油、ドルと金利を左右軸で分けた。単位が違うため、同じ軸で比べず、同じ時期に上方向へ圧力が強まるかを見る。
米金利が高い間、ドルの支えは残りやすい
米10年金利は4.40%で、ドルを支える要因になりやすい。高い米金利はドル資産の魅力を高める一方、米国外の資金調達には重く効く。
このため、ドル高と金利高の組み合わせは、米国内よりも米国外の信用、為替、輸入物価に強く出ることがある。
確認する数字はドル指数、WTI、米金利、OASである
判断材料は、広義ドル指数、WTI、米10年金利、ハイイールドOASである。ドル高と原油高が続き、OASも広がるなら、外部負荷は市場ストレスへ変わりやすい。
反対にドルが落ち着き、原油が反落し、OASが低位なら、外部負荷は市場全体の中心にはなりにくい。
ドル、原油、米金利を同時に見ると、米国外の市場にかかる負荷を把握しやすい。ドルだけの上昇なら為替要因、原油だけの上昇なら商品要因だが、両方が米金利高と重なる場合は、輸入コストとドル建て資金調達が同時に重くなる。